青空にゃんこ

田舎でにゃんこと一緒に暮らしています。

鎮魂歌(番外編)

11年前、私はまだ海上自衛官でした。
護衛艦のヘリコプター整備員として勤務し、半年間の長い航海を終えて艦の修理のためドッグに入っていました。午後の休憩時に、テレビで見た映像にくぎ付けに・・・。


「こんなことが・・世の中で起きるのか・・なぜ?どうして?」
私たちの艦は、ドッグを取りやめ2日後には物資を満載にして東北沖へ向かっていました。

福島沖50kmを航行しましたが、ガイガーカウンターの針は振れます。
「こんなところまで影響しているのか・・」そして宮城県の女川へ。

夜が明けると、あらゆるものが海に流されて浮かんでいます。3か月ほど捜索、救援活動を、あらゆる手を尽くし行いました。
毎日の収容、救助にご飯も食べれず、涙を流しながら黙々と作業をする若い隊員の肩を、しっかりと掴み無言で送る日々。

犠牲になられた方々、まだ発見されていない方々。
私達は、あなた達の分までしっかりと生きます。
今も争っている国があります。
どうか、争いごとや、災害のない世界になることを願い
空の上から見守ってください。